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東野圭吾「悪意」★★★★☆ “書く”とは… 

東野圭吾著 「悪意」

2010最初のレビューは、映画じゃなくて本で。
映画は今年入ってまだ1本も観てないっス!!にゃさとと-汗
とりあえず面白かったので、読書報告。。

東野圭吾の「悪意」読みました。

東野圭吾は、映画にもなった「容疑者Xの献身」を読んで大好きになってしまった作家さん。
その後何冊か読んだけど、「容疑者X~」に匹敵するインパクトを受けた作品に出会ったのはコレが1冊目だわ。


 あらすじ
人気作家の日高邦彦が殺された。日高の幼馴染であり今も親しくしている野々口修は、日高が自宅で死んでいるのを日高の妻と一緒に見つけた第一発見者であった。駆け出しの児童文学の作家である野々口は身近な人間の殺害事件を記録する意味で手記を書きはじめる。
野々口は、児童文学の作家になる前は教師であったが、その時に同じ学校で教えていた加賀恭一郎と偶然再会する。彼は教師を辞め今は刑事となっていた。そして日高邦彦殺害事件の担当であった。
野々口は事件の関係者として加賀たちから事情聴取などで話をするうち、自分が事件の手記を書いていることを打ち明ける。加賀からその手記をぜひ読ませてほしいと頼まれた野々口は警察に手記を見せた。そこには、事件当日の日高や日高の妻、野々口本人のことなどが記され、またその後の事件の展開や野々口を含む遺された者たちの様子が記されていた。
それは一見事件を克明に記録しているように見えたが、加賀刑事は手記に疑いの目を向けていた。


テーマは“書く”こと。
“書く”とはどういうことか、“書かれたもの”とはどういう危険を孕むものなのかを考えながら読みたい1作。

展開が二転三転するミステリーなので、はっきり言ってできるだけ内容はここではバラしたくない…
読んで楽しんでください。。

ちなみに、NHKで2001年にドラマ化もされたらしい。
「うむ、やっぱりされてたか」ってくらい面白い作品だったので納得。
ドラマでは加賀刑事は西原という人物に変更になっていて、演じたのは間寛平
間寛平!? すごいチョイスだ。。。
野々口は佐々木蔵之介、日高は宅麻伸だったらしい。
原作では2人は同級生という設定だったけど、ずいぶん年齢が離れたキャスティング…
→詳しくはWikiで



東野圭吾はたくさん本を出している作家だけど、ランダムに選んで順番も特に気にせず読んでいた作品の中に加賀刑事が登場する本が複数あることを発見!
特に今回の「悪意」の1コ前に読んだ「嘘をもうひとつだけ」は、加賀刑事が事件を解いていく短編集を集めた本だったので、加賀シリーズなんてものが存在するなんて知らなかった私は「悪意」を読み始めて、
あれ、こないだの刑事がまた出てる! なんで?
とびっくり。。

今回加賀シリーズについてちょっと調べて気づいたんだが、
さらにその前に読んだかなり昔の東野圭吾の小説「卒業」は、大学生の加賀が殺人事件に巻き込まれるという、加賀初登場の小説だったらしい。
偶然。なんかコワイ…
卒業 (講談社文庫)東野圭吾著「卒業」

ちなみに「卒業」はあんまり好きじゃなかった。
加賀が親しくしている同じ大学の学生7人だがのグループのなかで3人も死ぬというかなり過激な内容だったし、加賀は仲間がどんどん殺されるのに(大学生のくせに)結構冷静に事件を推理していく、ちょっと信じられない神経の持ち主というキャラで全然共感できなかったから。。。
 


→「加賀シリーズ」について、詳しくはWikiで。

加賀は、デキる刑事なんだが、暗い…
デキすぎて若干ムカつくし…
そしてしつこい。(だからきっとデキる刑事なんだけど)

まぁいいや。
加賀シリーズを知らずに3冊も続けて読んじゃってたのも何かの縁だろう。
(何の縁だ……なんかコワイ)
選択肢がいろいろあるとすごく迷っちゃう優柔不断者のわたしなので、とりあえずたくさんある東野圭吾作品は加賀シリーズから制覇していこうっと。


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「ジョーカー・ゲーム」★★★ 戦時中の日本のスパイ学校で

柳 広司著「ジョーカー・ゲーム」柳 広司著
「ジョーカー・ゲーム」


商品詳細を見る


「ジョーカー・ゲーム」 を読みました。
読書の初心者なので、とりあえず誰かが薦めている話題の本から手をつけてみよう!ってことで、この本もその1冊。
第30回吉川英治文学新人賞、第62回日本推理作家協会賞を受賞。2009年本屋大賞にノミネートされた、スパイのお話です。


昭和12年、軍隊が日本を統制していた時代。
かつて優秀なスパイであり、あるとき仲間の裏切りで敵に捕らえられるが、隙をついて敵方の機密情報を持ち出して脱出したという噂のある人物、結城中佐。
彼は誰一人いい顔をしない軍上層部を単身押し切り、スパイ養成所立ち上げを敢行。
通称D機関と呼ばれるこの養成所は原則として軍人ではない一般人を入所対象とし、入試試験は大変奇妙で難解な内容であった。そしてその試験にパスした者だけがD機関でスパイになる訓練を受けた。
D機関で訓練生たちがまず叩き込まれることは「死ぬな、殺すな」そして「とらわれるな」。
世間の注目を引く「人の死」は最も避けるべき事態とし、敵国に長期間潜入し単独で行動するスパイとして既成観念や思想などにとらわれず臨機応変に自分の頭で考え判断・行動せよという理念を持つD機関は、軍の一機関でありながら、天皇を尊崇し、敵を殺し、戦いの中で死ぬことこそ誇りと考える一般の軍人たちから見れば、全く異質で理解不能な機関であった。
D機関の訓練生たちは、困難で孤独で世間的名声を一切手にできないスパイという仕事をなぜ目指し、続けるのか。
そこには「これくらいの任務は自分にこなせて当然」「こなせなければならない」という自分の能力の高さへの強烈な自負心があった。


というかんじ。
というかんいというか、この本で言いたいこと全部言っちゃったかも…。
すんません。

でも、この本の言いたいことは本の冒頭部分ですでに書かれていて、このことを実際のケースとして表したエピソードが数個繰り広げられ、その中でも繰り返し↑のことが再確認のように書かれ続けます。
そういう形式の小説なの。

この本は、D機関で養成されたスパイたちの活躍のエピソードが数個載った短編集みたいな感じですが、そのなかでシリーズを通して描かれる大きなクライマックスに向けて徐々に盛り上がる、とかはほとんどなし。
そういう意味では、完全に1話完結な気軽に読める短編集みたいな感じ。
それを読みやすいと感じるか物足りないと感じるかは人によりけりかな。

謎に包まれた結城中佐、一体あんた何者だい!?
って思いながら、痛快なスパイミステリーを楽しんでください(笑)





万城目 学の本

最近、万城目学の本を2冊読みました。

1冊目。
「鴨川ホルモー」 「鴨川ホルモー」 ★★★☆

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京大新入生の安倍らが、「京大青龍会」というあやしげなサークルに勧誘されて入会。
このサークルの活動内容は、1000年前から続くというこの世の生物ではない不思議な生き物「鬼(オニ)」たちを使って戦うゲーム「ホルモー」をすることだった。
(鬼は、体は小さくぼろ布をまとった格好で、顔は和菓子の巾着みたいにとんがり部分が出っ張っている造りをしている。1人100匹の鬼を使役して10人のチームで対戦。自分の鬼が全滅してしまうと、使役者に強い衝動が湧いて、周りの目も気にせず「ホルモォォォーーッ!!」と絶叫せずにいられなくなる)
京大青龍会の他に、京都産業大学の「玄武組」、竜谷大学の「フェニックス」、立命館大学の「白虎隊」にも同じくホルモーを受け継ぐサークルがあり、4大学がホルモーの試合をすることが年間行事。
そのほか、新入生同士を紹介する儀式や、新入生たちと鬼たちを引き合わせる儀式など不可思議なことだらけのサークルの中で、恋愛アリ、ボンちゃん頭&眼鏡アリ、ちょんまげアリ、仲間割れアリ、謎の鬼たちの出現アリ、と盛りだくさんのお話。


2冊目。
「鹿男あをによし」 「鹿男あをによし」 ★★★

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「鹿男」は、女子高の先生をすることになり奈良に行った主人公が、突然鹿に話しかけられ、最近頻繁にある地震を起こしている大ナマズを鎮めるために1800年前から60年ごとに行われてきた儀式を今年も行うので、儀式に使うある宝を京都から運んで来いと命じられるというお話。
ドラマでは綾瀬はるかがやっていた主人公の同僚・藤原先生は、原作では若い男性の先生で、鹿との絡みは全くないキャラでした。かりんとうは食べてたけど。


「ホルモー」は映画・舞台になったし、「鹿男」はドラマやってましたね。
鴨川ホルモー 映画「鴨川ホルモー」
鹿男あをによし フジテレビドラマ「鹿男あをによし」

鹿男のドラマが好きで観ていたので、万城目学の名前は知っていて、ホルモーの映画の予告編を観たときに、「あ、鹿男の人のか」と意識した記憶があります。
でも、”まんじょうめ まなぶ”だと思ってた。正確には”まきめ まなぶ”だそうです。

彼はどうやら京都や奈良、歴史と不思議が好きなようです。
調べたら大阪出身で、京都大学法学部卒、現在は東京在住だそうです。
「ホルモー」がデビュー作で、「鹿男」が第2作目。両方とも本屋大賞候補になりました。
2009年の「プリンセス・トヨトミ」で直木賞候補にもなったそうです。



結構好きな作風です。
要素がスキ。
歴史、不思議、古都。

完全なファンタジーなわけですが、ちょっとハリポタ?みたいな、「良くこんなの考えつくなぁ、さては相当のドリーマーだな?」と思わせる要素がある。
この要素は、ハリポタレベルまで極めれば素晴らしい才能だと思っています。私はこの要素においては、J.K.ローリングを尊敬してます!!
万城目さんにもぜひ頑張ってもらって、和製J.K.ローリングとして世界的大ヒット作を執筆して、ガッポガッポ稼いでもらったらいいんじゃないか、と密かに思っています。


とりあえず「プリンセス・トヨトミ」を図書館に予約して借りねば!



「のぼうの城」★★☆ でく”のぼう”領主の戦

のぼうの城和田竜著
「のぼうの城」


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こないだ和田竜の 「のぼうの城」 を読みました。
デビュー作なのに、2008年の第139回直木賞ノミネート、2009年本屋大賞で2位を受賞したという話題の本。
前から気になってたんだよね~~。

これを読む前に、和田竜の2作目「忍びの国」も読んだけど、

ん~~~~~~…………

著者は歴史大好きな人だということはすごくよく伝わってきます。
諸所に歴史書の引用が散りばめられてます。
…ちょっと鼻につく…。

で、話を面白くするためだろうとは思うんですが、登場人物のキャラ設定が極端すぎる。
これは特に「忍びの国」で強く感じました。
なので、なかなか人物の深みが感じられない。
んーー、物足りなかったです。。。



= = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = =


ちなみに、のぼうの城の表紙絵は、オノナツメ
私の好きな漫画家です。
あんまりマンガマンガした絵ではなく、イラストチックな絵柄。
和も洋もいける幅広い画風の人。
さらい屋五葉 COPPERS


オノナツメのHPはこちら↓
settantanove orsi




「蒲生邸事件」★★★★ 歴史とSF融合の推理小説

蒲生邸事件 (文春文庫) 宮部 みゆき著
「蒲生邸事件」


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無事読了~
ずっと前から家にもある本だけどなにせ分厚い本なので(文庫で670ページ)、なかなか手をつけられなかったんだけど、今回やっと読みましたよー。
実家にあるのを忘れて図書館で借りました。
ち、ちなみに延滞…
ごめんなさい。。。。。。。


長かったけど、それだけにとっても充実感キラキラ
面白かったです。さすが宮部みゆき。

知らない方のためにざっくり説明すると、
タイムトラベル能力者の平田と一緒に2.26事件の起こる時期に飛んでしまった主人公が、第二次大戦直前という現代とは全く違う日本で、殺された蒲生大将の死の真相を探るというお話。
すごいざっくりですみません。
説明難しいので、気になる方は読んでください。


この本はタイムトリップの話だけど、歴史を変えに行く話じゃないです。
歴史には大きな力があり、時間旅行の能力を持つ人物が未来から来て歴史的な大きな事件を未然に防ごうと奔走しても、たとえその場では成功したように見えても、同じような事件がすぐにほかの場所や違う機会で起こり、結局時間旅行者が変えられたのはその事件の起きた日にちや時間や場所と、誰が事件の関係者になるかということくらい。
事件そのものを起きなくさせる、ひいては歴史を変えるようなことはできない。
という原理のもとに、この本は書かれてます。

だから、時間旅行者が変えられるのは歴史の細部のみ。
どう頑張っても大きな変化を(もしくは事件の根本的な解消を)もたらすことはできない、神とは違って無力な存在。
未来のことは知っているけど、それを変えることなどできない。
結末を知っていてもただ見ていることしか出来ないの存在としています。


この本でいう歴史的事件とは、2.26事件であり、さらに言うなら第二次大戦でもあります。この本では、現代日本とはかけ離れた「軍部が国を動かしていく」社会と、これから日本が最悪の戦争を始めることになるという未来を知る由も無く生きている一般市民が描かれてます。
もし自分が何かの拍子にこの時代にタイムトリップしちゃったらどうしよう、とちょっと本気で考えちゃうかもしれない本です。



そこでちょっと思いました。
学校の歴史の授業の前にこの本を課題図書にする。
そうすると、
「もし自分がこの時代(どの時代でも)にタイムトリップしちゃったら…」
と思いながら歴史の勉強すると、ちょっとは身につき具合が違うんじゃないかしら。

歴史の勉強で人名や年号の羅列を覚えるより、この時代は世間はどんな状態になってるかという全体的な考え方もできるし、いつ・どこで・だれが時代を動かすのかという歴史のキーポイントをもっとしっかり覚えようと思えるんじゃないかな~
なんて思ったり。



あ、ちなみに本の表紙の家は蒲生邸、女の人は蒲生邸の女中ふき
孝史はふきを好きになってしまうんだけど、その二人の結末がどうなるかも読むときのお楽しみにニヤリ


自己紹介

まっつ

Author:まっつ
webのお仕事で食っています。
映画がないときっと死んじゃいます。その他、お絵かき、タイ料理、韓国料理が大好き。
主には鑑賞した映画の記録簿ですが、これを読んで映画をオモシロイと思ってくれる人が日本に一人でも増えたら嬉しいです。
映画仲間も増やせると嬉しいなーー!!
ブログや絵のご感想大歓迎です!



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自作でイラストを描いています
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